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博士の未来地図


博士「明けたね」

助手「明けましておめでとうございます。博士」

博士「でもさー なんか明けた感がないんだよね」

助手「そうですか?」

博士「うん。年々なくなってくる。もう何度目だよって感じ。マンネリ」

助手「もともとそんな劇的な感覚はないかと」

博士「プルトップ引っ張ってぱっか~んみたいなさ」

助手「それは実際に開いていますからね」

博士「コインがジャラジャラとまらないよーみたいなさ」

助手「それは何も開いていないようにも思いますが」

博士「それに比べて何さ、これ。一月一日になったらおめでとうって」

助手「古来からの風習ですから」

博士「目出度いかどうかなんてわからないじゃん」

助手「いえいえ、無事に新しい年を迎えられたことへの」

博士「新しい瞬間なら毎日迎えてるっつうの」

助手「しかしはか」

博士「もっとさー たまには明けなくたってよくね?」

助手「さっきから僕の話の腰を折らないでくださいよ」

博士「さあ明けるか明けないか、半分明けるのかクオーター明きなのか! みたいなね」

助手「意味が分かりません」

博士「日本人横綱不在のままとりあえずもう2012年かあ」

助手「力士の話はいきなりすぎて返せませんが、平成24年ですね」

博士「今年こそは明るいニュースが多いと良いねえ」

助手「仰るとおりです」

博士「今年起こることをさ、昨日予想してきたよ」

助手「あの、それはお頼みもしていないし、icedayがせっかくトップ10を書き始めたのにですか?」

博士「うん。当てちゃうよー」

助手「あまり不謹慎なこととか止めてくださいね」

博士「まずはあれだな。倖田來未は今年離婚するな」

助手「あれ、まあなんというか無難ですね」

博士「うん。置きにいった」

助手「まあいいでしょう。でも案外ああいう人は外見と内面が逆で、とても包容力のある家庭的な人かもしれませんよ」

博士「いや。桃栗三年 倖田來未八年」

助手「まったく先じゃないですか」

博士「意外にもスカイツリーが完成すると思う」

助手「予測の意味が分かっていますか?」

博士「太陽フレアの活動動向によっては金正日が生きかえ」

助手「アウトです。止めてくださいそういうのは」

博士「ロンドンオリンピック馬術個人はアンキー・ヴァン・グルンスヴェンが金かな」

助手「あの、もはや感想を抱くことのできない話題なのですが」

博士「中国ではもう毒入り餃子が爆発するね」

助手「スイカが爆発しましたよね」

博士「世界情勢も大きな転換期を迎えそうだよね」

助手「ギリシャに端を発する経済不安が収束しませんね」

博士「ベルリンの壁の再来が怖いね。どんどん垣根が壊される」

助手「さほど壁はないように思いますが」

博士「このままだとオランダとベルギーは合併するよ?」

助手「全然関係ないじゃないですか」

博士「国名はベランダかなあ」

助手「なりませんて」

博士「ルーマニアとブルガリアが合併したらブルマニアだよ? もはや犯罪じゃん」

助手「だからなりませんって」

博士「日本国内も大変な一年だよね」

助手「そうです。そこだけはやっと同意できるお言葉です」

博士「今年の漢字でも当てよっか」

助手「漢字って、ああ、”絆”でしたよね。去年は」

博士「一昨年なんて”暑”だよ? 毎年暑いっての」

助手「でもそういう平和な漢字になりたいですね」

博士「”呟”とかさ」

助手「はい?」

博士「流行ってるんでしょう? ツイッターだかなんだか」

助手「結構前からです……博士はどちらか旅にでも出ていらしたのでしょうか」

博士「”電”とかどうよ」

助手「どうもなにも今決めることではそもそもないような」

博士「代替エネルギーってさ、クリック発電なんて良いよね」

助手「短絡的ですね。クリックするたびに発電ですか?」

博士「だから基本がダブルクリックに仕様変更。トリプルクリックも要所で大活躍」

助手「フィギュアみたいですね」

博士「フィギュアの話なんてしてないけどね」

助手「知ってますよ! 例えです」

博士「埒が明かないねえ」

助手「微妙に出だしの年明け話題とかけているのですか……」

博士「でもさーブラジルとアルゼンチンが合併したらさー ブラチ」

助手「レッドカードです。博士」


# by iceday | 2012-01-19 21:33 | 2012 | Trackback | Comments(10)
ミュー粒子は一秒間にひとつという感覚で
わたしも齢、58歳となりました。

寄る年波には勝てず、今は編み物を生業としつつ漁は控えております。

無駄に人生経験を積んでまいりますと、様々な定義が難しい経験則といいましょうか、

現象あるいは法則が生まれるわけであります。

例えば毛布だけが横になる現象。これは誰しもがご経験なさっていることと思います。

朝起きると毛布だけ横。枕だけ縦、はないのになぜ起こる現象なのでしょうか。

いっそ自身も横になってしまえば些末な事柄として記憶から忘れ去られるほど些細な出来事なのに。

もしもサンドウィッチの中身、つまるところハムだけが横になっていたらいかがでしょうか。

きっと憤りを覚えることでしょう。

不可思議な物事はあるものですね。ありんしょね?

さて

今日から、2012年日本の出来事トップ10を予想しようかと勝手に考えました。

去年はかなり日本も世界も悲惨な状況でしたので、今年こそは明るい話題を、という趣旨です。

社会派ブログに相応しい。


で、第10位  日本大学が東京箱根間往復駅伝競争 往路復路とも勝利

鎧坂、設楽兄弟を超える留学生イブラヒモビッチの活躍で日大が予選会から勝ち上がって優勝。


以上
# by iceday | 2012-01-18 21:26 | 2012 | Trackback | Comments(7)
コナカでスーツを買おう!
メルカトル図法が頭から離れなくなった。

もう三日目だ。

朝起きて、コーヒーを薄めに入れてパンを焼き、

「目玉焼きをやや半熟で焼いて」、って注文を受けるけれども目玉焼きは何個までが目玉焼きなのだろうか。

三つでも目玉? 三つ以上はどろろ?

どうでもいいけれど気になるとなかなか進めませんね。

さてメルカトル図法である。

いったいこの響きはなんなのか。

第一印象はクジラでしょう。

ね? クジラでしょう? メルカトル=クジラ

ね? ね?

もうクジラくらい妥協しないとやってられない!

あ、パチッと俗に言うウインドウズ閉じられるのも癪なので、方向性変えます。

ええと地図を見ているとですね、

地図ってあの地図ですよ。地図。大きなカラフルな。いやいや食べるほうではなく!! ね 地図。

メルカトル的には日本は右端にあるのだったか、それとも中央? とかね

いやいや、どうでもいいのである。

地図そのものにはさほど興味はない。

ではなにが頭の中を這い回るのか。そうです正解です。ドイツ語です。

そもそもドイツにまつわる言葉はくどすぎるのである。

会社に遅刻するほどにくどいのである。

例えばサッカーでいう大好きな香川選手のドルトムント。

ドルトムント??

なんですかこの不気味な響き。

パン? それとも新しい温泉? もしくは心霊現象?

いまだにドルトムントの真の姿はわかりませんからね。

たぶんラスボスみたいなすごい存在だと思います。

炎を吐くと全員大ダメージな感じ。





ボルシアメンヘングラードバッハ

これにいたっては最早新種の深海生物もしくは宇宙の新しい星雲の発見である。

それか最新の新幹線もしくはハイブリッドカー。

ドイツに恨みはないが、もう少し優しいお名前を頂戴したいものである。

バウムクーヘン

これは慣れているのか違和感がない。

できればバムバムクルクルくらいの名前がちょうどいいのだが、仕方ない。

それに比べどうだ。

シュトーレン

シュトーレン

何度でも言うがシュトーレン。

これは恐ろしい。

だってね、変換すると普通に首都ー連になるのだもの。ああ怖い。

こんな怖いものをちびちびとクリスマスまで食べるなんてベルリンの赤い雨ですよ。

まあクランケなんてのもドイツ語ですよね。

クランチは美味しいのになー ちょっとの差なのになあ

カイザーは「皇帝」でしたよね。ベッケンバウアーさんが皇帝でした。

しかしサッカー選手として「皇帝」なんて呼ばれるのどうなのでしょうね。

重圧ですねえ。わたしが「かみー」とか毎日呼ばれたら即刻会社辞めますからね。

「皇太子~」ならぎりぎり耐えられるかなあ。

いや無理だな。

なれないし。

「次期社長~」ならok

「いつか総理~」はやや怒る。

「よっ 大統領!」は許さない。

「いいぞ カンパチ!」

みたいな出世魚コールはもう意味わからない。

「頼む3D」

を見たい期待は背負えないし

「助けてロキソニン!」

とか女性の味方にもなれない。

「小児科増やせ」

とか政治にも絡めない。


しつこいですか?  まあそんなものですよ。


ところでカイザースラウテルンというサッカーチームはなんなのでしょう。

和訳を知っている人、教えてください・・・
# by iceday | 2012-01-14 22:50 | 2012 | Trackback | Comments(10)
さよならベーグル

 その日もいつものように駅の北口で彼と待ち合わせていてちょうどドコモのキャンペーンをやっていて毎度のごとく先に着いてしまったわたしはぼんやりと眺めていた。
太ももがあらわになった若いキャンペーンガールが「ぜひぜひお手にとって写真をとってみてくださーい」と微笑んでいるのだがそんな彼女のことを一眼レフの大きなカメラで収める男たちがなにやら滑稽だった。
地方都市の駅だからかキャンペーンに励む彼女らはさしてプロポーションもよくなく良い意味でなく平坦な日本人的な顔立ちだなどとほくそえんでいるわたしはやはり性格が曲がっているのかもしれない。なにせもうわたしは三十になろうとしていて若さというものに無条件に報復したい衝動に駆られてしまうのかもしれない。自分では分からないけれども。

 改札から彼が出てきて小さく左手を挙げた。わたしは小さく頷くのだがこれは我々がいつも交わす挨拶だ。いつからこういうやりとりをするようになったのかは不明だがまあどこにでもいる平凡なカップルの平凡な儀式なのだ。
黒いTシャツに色落ちしたジーンズでたしかあのジーンズはビンテージもので二万円くらいしたらしいがどうにもみすぼらしい。猫背が問題なのだろうかそれとも上下のコントラストが強調されすぎているのが原因か。白いシャツにすればまだよかったのに。
「待った?」
「二日くらい」
「怒ってるの?」
「いえいえ。こんなに素敵な雨空なのになぜ怒るのよ」
「いつ来たの?」
「だから二日前だ。わたしは空腹だ」

 彼はデパ地下のパン屋に連れて行ってくれた。
「とりあえずさ。サンドウィッチでも買って公園に行こうよ」
「うんうん。雨の公園なんて最高なチョイス」
「あ。そっか。雨だった」
「いいわよ。空いてるだろうし」
 わたしはベーグルを買った。ピザパンやゴルゴンゾーラをたっぷり使ったチーズチャパタも気になったがどうしてもこのベーグルが気になった。森林を分け入って白樺に手をかけてひと息ついたら足元にもっそりと落ちているような不思議な色合いのベーグル。
「サンドウィッチは?」
「うーん。どっちでもいい。わたしはこれをとにかく買う」
「へんなの」
 落胆した表情を浮かべる彼を無視してわたしはベーグルをひょいと頭に乗せた。思ったとおりだった。ぴったりとベーグルは頭頂部でわたしの一部となり帽子のような天使の輪のような奇妙な安らぎを与えてくれる。
「なに、おい。なにやってんだよ」
 わたしはそのままレジまで歩んで「ごめんなさいね。すぐに使いたかったから」とアルバイトの女の子に笑いかけた。

 どうにもしっくりこないようで彼は何度も「やめなって。みっともないよ」と言うのだがそれがまたわたしの優越感を高めるのだった。
「お腹が空いたらいつでも食べられるしね。これって最高のベーグル活用法」
「そういうことでなくてさ」
「こうやって斜めにかぶれば皇室っぽくない?」
「ない」
 そっか。ないか。しかしわたしは頭にベーグルを乗せて歩くことに完璧なまでの美しさを見出してしまった。これほど機能的で感性に訴えかける情景などないじゃないか。問題は雨だった。傘なんて差す気にもならなかったからすいすいと歩き続けたのだが公園に着く頃にはすっかり全身が湿ってしまって同時に頭上のベーグルももちもちを通り越してしっとりしすぎてしまっていた。ひょいと頭から取ってひと口齧ってみるともそもそ感と湿った感触でどうにも美味しくない。ああまったくもう美味しくない。
 わたしは悔しさのあまり立ち止まって先に歩いていた彼がちょうど振り返って心配そうな顔をしたのでその顔めがけて歯型のついたベーグルを思い切り投げてやった。
次はカレーパンでも頭に乗せようかなってそう思うのだった。



# by iceday | 2006-11-16 22:08 | 追憶の展覧会 | Trackback | Comments(8)
マグロ市から冬の到来を申し上げます


●深刻な教育問題に一石を投じる政策を


マグロ市では、昨今社会問題と化している教育問題にメスを入れるため、
教育基本法の改正を行った。
役によって著しい差別を生み出すとされていた演劇については、
「全員が主役となれる演題を」をテーマに、「そして誰もいなくならなかった」
を演じることが義務化された。
マグロ市市長によると、「これで全員が主役です。シャッターチャンスは最後まであるわけで」
とコメントしている。
一方、町の反応は「物語になんの展開もないのはどうかと思う」という意見が多く寄せられた。
かつて幼少期にススキを演じた鈴木さん(52)は、「ススキの微妙な揺れを表現するために昼夜観察したものでした」と過去を懐かしがった。
鈴木さんは当時の経験を生かし、1/fの揺らぎについて研究をしている。
「いやあ。なんといってもあのときの経験がねえ」と語る小林さん(31)は、
演劇「機動戦士ガンダム」のマッシュを演じ、「三本の矢だって折れることはあるんですわ」と笑う。
差別とするのか区別とするのか、子どもたちの演劇についての論争はしばらく続きそうだ。


●またも自殺予告の手紙


マグロ市市長のもとに、またも自殺予告の手紙が届けられた。
いじめを受けている中学生からのもので、深刻な内容に市長は溜息をもらした。
「無視と暴力を家庭で受けている私が言うのもなんですが、そして接待ばかりで太る一方の私が言うのもなんですが、脂肪を持ってください」
と、誤字でマスコミ陣を沈黙に追いやった。
この不祥事に一部のNGO団体からは、「わざとだろう」と批判が相次いでいる。
これに対し市長は、「木久蔵見れば死ぬなんて馬鹿らしいってわかるでしょ?」
と開き直っている。


●マグロ市市長、またも汚職か


ボジョレーヌーボーの解禁が迫っているが、この件についてまたしても贈賄の疑いがもたれている。
話によると、「ただ早く飲みたかったから」という安直な理由で、輸入業者に市民から集めた給食費、420万円を渡した疑い。
これについて市長は、「だって飲みたいなり」とコロ助をパクルという暴挙に出ている。


●飲酒運転を撲滅へ


全国的に問題となっている飲酒運転について、マグロ市では新たな試みがなされることになった。
安全運転を徹底させるため、「子どもが飲んでいます」のステッカーを無料配布する。
これについて市民団体は「飲酒を助長するのでは」との懸念を表明いているが、
マグロ市市長は「飲んでいるのはあくまでもヤクルト」と強気だ。


# by iceday | 2006-11-12 18:14 | マグロ市 | Trackback | Comments(6)
季節と僕と歩いた道



「いやーきたわよ。たっぷんたっぷんきた」


「たっぷん? 何が」


「台風に決まってるじゃない。あずさ2号がきてどうすんのよ」


「台風か。そんなレベルの話か」


「今度の台風は自転車並みらしいわよ」


「みたいだね」


「軽そー」


「速度の問題だから」


「知ってるわよ。ちょっとヒューモアを折り混ぜ混ぜなのに」


「なんだよ混ぜ混ぜって」


「電動アシスト付きくらいの速度だってね」


「電動だと自転車に例える意味が分からなくなっちゃう」


「風速62たっぷん」


「またたっぷんかよ」


「テレビ見てると傘が自動でたたまれてるものね」


「自動ってわけじゃないけどね」


「でもね。ワンタッチで開く傘以降、傘に進化が見られないのは世界中の人々の胸のしこりだったのよ」


「乳がん検診行ったほうがいいって話だよね」


「もしここで台風に襲われたらどうする?」


「どうするもなにも家に帰るよ」


「そ、そんな……」


「なに必殺シュート止められたみたいな顔してんだよ」


「キャノンシュートを片手一本で……」


「ナポレオンのシュートかよ。妙に地味だな」


「わたしたちってタップルじゃん?」


「たっぷんひきずってる」


「わたしを置いて逃げるなんてひどい」


「一緒にそこの駅から電車乗って帰りゃあいいじゃん」


「台風を前に何悠長なこと言ってんのよ!」


「普通に切符買って電車乗って帰りゃあいいじゃんかよ!」


「そうやってすぐに声を荒らげるんだから。だから男は獣臭いのよ」


「一応メリットしてるんだけど」


「あーあ。もしここで台風に襲われたらひとりぼっちかあ」


「ていうか天気予報くらい見てこいよ」


「あー。箸にも棒にも掛からない話を聞いていたら本当に台風がきたわ」


「うっそ。自転車並みなのはずなのに」


「だから言ったじゃない。電動アシストだもの」


「そういう問題ではないんだけどね」


「かなりの大きさね。きっと街中に漂う人間の欲望を吸収しているのよ」


「ゴーストみたいじゃんか」


「見て! ケンタッキーのおっちゃんが!」


「あ。飛んでる」


「カーネルが鳥のように飛んでいるわ」


「なんとなく皮肉だな」


「翼をもいでばかりのカーネルが空を飛ぶ。ぷぷぷぷ」


「やめろって」


「どうしよう。あなたはどうやってわたしを守るつもり?」


「守るもなにも早く逃げようって」


「戦わないの!?」


「無理。前提がおかしい」


「わたしたちの愛の力で!」


「なんだよ! いきなり大声出すなよ」


「スカイラブハリケーンで」


「だから無理」


# by iceday | 2006-11-09 19:26 | 笑いと忘却の書 | Trackback | Comments(12)
博士の地下鉄



「ねえねえ助手君さ。抱きたい芸能人ランキングってあるじゃん?」

「あーありますね」

「それについて僕はこの数ヶ月考えていたんだけどね」

「ちっぽけなことを熟考されていたんですね」

「まあね。助手君は誰?」

「正直に言うと伊東美咲さんなんかいいかなあと」

「ミーハーだなあ。伊東家つながりかあ」

「いや。繋がっていません」

「でも多分彼女は君の事を知らないよ」

「そりゃあそうですけどそれ言ったらこの話題は成り立ちませんよ」

「助手君が明日死んだとしても彼女はまあいっか残り油流しちゃえって感じだよ?」

「そうかもしれませんが」

「助手君が焼死しても伊東美咲は笑止だよ?」

「そこまでしつこく攻めなくたっていいじゃないですか」

「じゃあ次は次は?」

「お言葉ですが博士。この状況で話す内容ではないです」

「だよね。久しぶりに遭難したよね」

「まさか砂漠のど真ん中で抱きたい芸能人なんて聞かれるとは思ってもいませんでした」

「だよねえ。メトロに乗ったらいつの間にかこんなところに」

「博士。浅田次郎を無理やりパクルのはやめてください」

「でさ。どうする? 食料は薬草しかないし」

「ゲームみたいな所持品ですね」

「あ、マヨネーズもあるけどさ、なんだよーカロリーオフかよー」

「確かにこの状況ではカロリー増強して欲しいですね」

「特保だってよ。こっちはトホホなのに」

「あの遠くに見えるのはなんでしょう」

「町っぽいけどあれじゃん? ありがちな設定だけど摩天楼じゃん?」

「なるほど。じゃあ助かったも同然ですね」

「助手君もつまらない男だね。君の人生なんてきっと5行で語れるんだろうね」

「博士がつまらない駄洒落ばかり言うからじゃないですか」

「お腹空いたなあ」

「ですよね。最後に食べたのはジョナサンのロースカツ定食でしたね」

「うん。こんなことになるならロイヤルホストにしておけばよかったなあ」

「ちっぽけな後悔ですね」

「すごい砂嵐だなあ」

「目を開けていられません」

「これが塩だったらなあ」

「あまり生存率に変化はないと思いますけどね」

「あ、助手君! 助かった。建物がある」

「本当です。砂嵐の中から唐突に」

「まるでこのネタを強引に終わらせたいという神の意思が働いているようだね」

「同感です。でも看板にユニクロって書いてあります」

「まさかあれじゃん? フリースの季節だし」

「こちとら心がフリーズってやつですか?」


# by iceday | 2006-11-06 19:08 | 博士と助手 | Trackback | Comments(15)
鳩サブレの逆襲

「今、会いにゆきます」の続編は「今、出しにゆきます」に決まりだと思っているicedayですこんばんは。
わかりにくいですが、離婚届を出しにいくというストレートな純愛物なんです。

今朝寝ぼけていて、頭にファブリーズかけてしまいました。
薄毛がこれ以上進行しないかとても不安です。
あまりにも慌ててしまって、昨日履いた靴下でごしごし頭をこすってしまいました。


それはそうと、ネームカードというのを導入してから、アクセス解析がとても楽しくて仕方ありません。
特に興味深いのが「検索キーワードランキング」です。
先月と今月、色々と検索ワードがたまってきたのでちょっとご紹介します。


『マグロ』 これがダントツに多いです。まあ仕方ありません。
 たどり着いたのがこのブログだなんて申し訳ないですね。

『近海マグロに』 これはやや不可解です。
 近海マグロになにをしたくて検索したんでしょうね。

『マグロのエンピツ』 これも素晴らしい。欲しいんですか?
 こんな言葉使った記憶がないんですが、こちらこそ興味が沸く言葉です。

『近海マグロに焼きをいれる』 まんまじゃん。検索しないでブックマークして欲しいって思います。

『マグロ 毒』 なにを企んでいるんですか?


 ここまではマグロづくしです。日本人は本当に鮪が好きなんだと思う次第です。


『らふぃ 不正』 これも不可解です。不穏な空気を感じます。

『"足草" -鴨足草』 すげー。よくわかりませんが執念を感じます。

『あいすどにず21』 もうあなたは何を調べたかったのだろうか。
 この検索をしたあなた。ぜひとも真意を教えて欲しいです。とても気になります。


 今後もアメージングな検索ワードでひっかかることを心待ちにしながら、とりあえず抜け毛予防に髪を洗ってきたいと思います。

# by iceday | 2006-11-06 19:06 | iceday | Trackback | Comments(10)
チグーミ
 チグーミが流行り出したのは半年前のことだ。
はじめは渋谷あたりの高校生から発信されたという噂が主だった。
しかし実際のところは、西新宿のオヤジたちが広めたという噂もある。
でどころが分からないくらいに、チグーミは急速に広まった。

 やや遅れを取ったが、僕も今日チグーミを手に入れた。
手のひらほどの大きさで、恥ずかしがりやだからすぐにポケットに逃げ込んでしまう。
きゅうきゅうと小さく鳴くところが、なんとも可愛い。
お腹がすくと小さな鼻を出してきて、ふにふにと周囲の匂いをかぐ。その仕草がまた可愛い。
それから様子をうかがいつつ、頭を出してきて、黒目がちの目で周囲を窺うのだ。
僕は人差し指だけで頭を撫でてやる。意外に弾力のある体毛が心地よい。

 チグーミが誰しものポケットに入るようになってから、ずいぶんと社会は変わったと思う。
例えば電車だ。
「ご乗車中はチグーミを離さないようお願いします。餌やりなど離す場合には、デッキでお願いします」
そんな放送があたりまえになった。
チグーミはソーセージだとかゆで卵を食べる。小さな頭を小刻みに揺らして齧りつく姿は、朝のラッシュにあっても人々を和ませる。

 彼女は僕よりもずっと前にチグーミを飼っていた。
まだ三度目だったろうか、緊張ばかりのデートのときに胸元から飛び出てきたチグーミに、僕はのけぞってしまったものだ。
「あのねあのね。名前付けちゃった」
「へえ。珍しいね」
「あのねあのね。ちび」
「へえ。そのままだ」
「うん。そのままー」
 彼女は笑って、チグーミの頬を指で撫でた。その小動物はくすぐったそうに身をよじって、その仕草があまりにも可愛かったので、僕も買ったのだ。

 僕はチグーミに「バロン」と名付けた。
ちょっとお堅いかなって思った。まあしかし、上司は「エニグマ」とか付けているし、要はなんでもありなのかなって思ったのだ。
ミニペットというのが売りだったチグーミだったが、どうやら我々は予想以上に依存してしまったようだ。
どこにいくにもチグーミがいなければ不安になってしまう。
常に時間を気にして、何度も何度もチグーミの様子を窺ってしまう。彼らの寿命は二年程度で、死を迎える前にチグーミ変更をするのが主流だ。
残酷と思うかもしれないが、誰だって毎日一緒に行動を共にするチグーミの死を見たくはない。
だから寿命が切れる前に新しいチグーミと交換するのだ。

 僕のチグーミと彼女のチグーミは、とても仲が良かった。
あれは横浜の山下公園だったろうか。真っ黒な海が眼前に広がっていて、僕らはベンチに腰掛けていた。
僕の胸ポケットからチグーミが頭を出して(こいつは僕の胸ポケットが好きで、おかげで煙草を辞められた)、呼応するかのように彼女のチグーミがハンドバッグからひょっこりでてきた。
まるで出会った頃の僕らのように、ゆっくりと、もどかしく二匹のチグーミは近づいていった。
僕の腕をゆっくりと伝っていバロンと、彼女の首周りを一周してから照れくさそうに腕を伝っていく「ちび」。
僕らはくすくす笑いながら見守った。
どこかにある船が汽笛を鳴らして、ちょうど雲間から月が見えた。大きな月だった。
それからのことは、早回しのようであまり記憶にない。
僕のチグーミが危うげなバランスのままちびに近寄って、我々の顔に花のような笑みが咲いたと同時に、ひと噛みでちびの首が失われた。

 彼女の指先から手首にかけて一筋の血が流れて、それはまるで彼女自身から流れる血液のようだった。
僕は衝動的にバロンを掴むと、ベンチの縁に叩きつけた。
ちびの首がぽろりとこぼれ落ちて、やはりそこにも小さな小さな血の滴が流れ落ちた。
彼女はもう何も言葉を発することもなく、ベンチを後にした。
小さな手にはちびの亡骸が握られていて、何か言葉をかけようとした僕は、再び夜空を横切る汽笛に、存在ごとかき消されてしまった。
# by iceday | 2006-11-03 23:29 | 追憶の展覧会 | Trackback(1) | Comments(12)
刑事黒カレー 合コン事件




「今日の合コンさ、しっかり頼むな」


「まかせとけ。で、何人面通しすりゃいいんだ?」


「あのさ。今日は仕事の口調は止めてよな」


「ああ悪い。ついついサッカンの癖で」


※ 「サッカン」……警察官


「おまえほんとに仕事から離れられないんだなあ」


「待ち合わせまで時間あるな」


「うん。これは合コンの鉄則だよ。こうやって遠目から待ち合わせ場所に現れる相手を観察してこちらの作戦を練るわけよ」


「なるほど。シキテンなら慣れてる」


※ 「シキテン」……見張り


「なんかさ。いちいち解説入ってるよ?」


「あ、お嬢さん方が来た」


「いいねえ。なかなかの」


「面だな」


「あ、うん。面だよね」


「じゃあ行くか」


「ごめんごめん待った~? とりあえず店予約してあるからさ。いこう」


「なあ。どいつもこいつも完黙決め込んでるぞ?」


※ 「完黙」……完全黙秘


「いやほら、あのさ。緊張してるんだってお互い」


「なるほど。で、ここが現場か?」


「は~い。じゃあ皆さん今日はこの店で宴会です。鶏肉が最高の店なんだ」


「広い店だな。まったくお宮だな」


「いやいや。迷宮入りしてどうすんだよ」


「串焼きが売りなのか?」


「そうそう。みんなも好きなの頼んでね」


「タレだ? 事件性は?」


※ 「タレ」……被害届


「事件とかないから。ほらおまえ積極的に話しかけろよ。ていうか解説が妙に気になる」


「まずは出身地から洗おうか」


「尋問かよ」


「なんだって? そうか北海道か。おふくろさんがいるんだろう?」


「北海道っていうとホタテとかいいよなー。夏はどうするの? 実家に帰るの?」


「高飛びか?」


「普通に海外旅行? とか聞けよ」


「なに? 彼氏と別れたばかり?」


「そっかそっか。いろいろあるよね」


「つまりこの話はカク秘だな?」


※ 「カク秘」……最上級極秘事項


「おおげさにするなよ」


「で? その浮気男に貰ったもんはシズメタんだろう?」


※「シズメル」……盗品を現金化する事


「盗品じゃないと思う」


「まあいい。忘れろ忘れろ。それで今は凝っていることとかあるのか?」


「なぜずっと尋問口調なんだって」


「なに? サプリ? タブレットだと?」


※「タブレット」……LSD


「あの」


「おい! その女の飲みかけをカソウケンに回せ!」


※「科捜研」……科学捜査研究所


「待てって」


「まったく最後まで吐かなかったな」


「あんだけ飲んだのにね」


「しかしなかなかいい女だった」


「ああいうのが好みなんだ?」


「さて。あの女のヤサヅケといくか」


※「ヤサヅケ」……住居を特定すること。


「ストーカーか」


「うるさいぞ! ブンヤのくせに」


「もう意味不明になってきてる」




# by iceday | 2006-10-31 21:25 | 近海マグロに焼きをいれる | Trackback | Comments(11)
真剣ゼミ


教材の内容について。



Q 学校の授業や教科書に対応しているのですか?


A 正直対応していません。
 しかしご自宅に配送時には、中身をカモフラージュしてお送りします。




Q どんな教材が送られてくるのですか?


A 二十七代兼元です。




Q 教材はどのくらいの量ですか?


A 長さ76cmです。



Q もしかして切れ味鋭い刀の兼元の話ですか?


A 論理のすり替えは先生嫌いです。



Q 学力低下に対してどのような対応をしているのですか?


A 斬ります。



Q やはり刀では?・・・


A 斬ります?



Q 英語は勉強できますか?


A 英語というよりは、真剣によって調理の勉強ができます。 


# by iceday | 2006-10-25 20:24 | リハビリ | Trackback | Comments(10)
苦悶式



Q 本を読まないのですが、苦悶に入れば読むようになるでしょうか


A 読むも読まないも苦しむのはあなたの子供です。




Q 算数・数学、英語、国語以外の教室はありますか


A 女王の教室があります。




Q 何歳から入会することができますか


A 苦悶が快楽に変わらない年代までなら大歓迎です。




Q 学校に入る前から文字や数字を教えるのは、早過ぎないでしょうか


A ではあなたは結婚が早すぎたと後悔しているのですか?




Q 社会人でも学習することはできるのでしょうか


A 本当の苦悶は社会人こそが知るものです。ところで社会とはなんですか?




Q 教室では、自分で教材を解くだけで、先生は教えてくれないのでしょうか


A 先生は苦悶が嫌いなんです。




Q 同じところを何度も復習するそうですが、なぜですか


A 苦悶はときとして復讐に変わる事があります。まあ語呂合わせですよ。


# by iceday | 2006-10-25 20:23 | リハビリ | Trackback | Comments(5)
贈り物



若子 「きゃーどっひゃん」

祐樹 「どうした? 新手のウイルスか」

若子 「もーバカね。この絵本に感動してるのよ」

祐樹 「どっひゃんで感動を表現する人類に初めて出会ったよ」

若子 「もー。もう超牛タン」

祐樹 「うん。ごめん。返せない」

若子 「ねねね。そんな照れ屋さんな隼人くんさ」

祐樹 「アタックチャンス使いたいくらい名前違う」

若子 「今日がなんの日かわかってますかー?」

祐樹 「めげない人だな。で?」

若子 「ヒントー。愚鈍あるいはそれに等しい痴愚が生れた日」

祐樹 「悪いけれども何をされても君は文句を言えないと思うよ」

若子 「正解はちょめちょめ記念日、略して祐樹の誕生日ー」

祐樹 「確実に罵倒されている気がする」

若子 「でねでね。祐樹生誕26周年のために精魂込めて作ってきたの」

祐樹 「あ、そっか。ありがとう」

若子 「なんだと思う? さあこのブラックボックスを開けてみて!」

祐樹 「開ける気をなくさせるな」

若子 「大丈夫。生ものじゃないから」

祐樹 「あ、それやや心配だった」

若子 「本だよー。いわゆる乾物」

祐樹 「まあそういう表現が正しいかは別としてね」

若子 「背表紙には若子の生髪を挿入してあるわ」

祐樹 「すげえ気味悪いな」

若子 「わたしたちの出会いから別れまでを綴った一冊だけの本なの」

祐樹 「別れまでもりこむことないだろ」

若子 「今生の別れは来世への出会いでもあるってオチなんだけど」

祐樹 「壮大すぎるよ」

若子 「ほらほらここ見て。出会いのシーン」

祐樹 「あー。ラーメン屋だったっけ。若子が替え玉新記録作ったんだよね?」

若子 「美しくないからそこはハーブ園に変えておいた」

祐樹 「まるで別の話じゃん」

若子 「まさか色紙におめでとう26玉とか書かれるとは思ってなかったし」

祐樹 「こっちこそまさか新記録樹立とは思わなかったよ」

若子 「でね。ハーブ園であたしがバジルを積んでいるとね。赤兎馬に乗った祐樹が」

祐樹 「無理だよ。無理すぎる」

若子 「迎えに来てくれるのよ。さあ一緒に逃げようって」

祐樹 「確かにこの現実からは逃げたい」

# by iceday | 2006-10-22 21:59 | 笑いと忘却の書 | Trackback | Comments(5)
羊を食べることに反対する理由で今日は会社休みました。
なんだかあっさりと副ブログを発見され、しかも捨て台詞をたくさん残されました。
せっかく半年くらい過去ネタで繋げると思ったのに、世の中は厳しいです。


たくさんのコメントをありがとうございました。
箸を折っても笑う年頃なので、返事を書く暇も核実験もできません。

イエローですか?


とりあえず、今日届いたメールをご紹介します。



『ブログ再開したんですね。モミにいきましょう』





シモネタかよ。

発信者はいきゅうさんです。




話は変わりますが、半年分続けるはずだったネタをかなり切り捨てて一日で終了します。








秋の味覚 キノコを食べるたびに背が伸びている気がする友人は

おそらく系譜をたどるとマリオにいきつくはずなんだ






入浴でメイクを落とした彼女が別人に見えるのは、デトックス効果だと信じている






見ただけで微熱が下がる僕は、パブロンの犬と呼ばれている






自分に酔っているから、今日は運転を控えるんだ






そして僕の友人は、禁酒運転で手の震えが止まらないというややこしい男なんだ






大阪弁を話す外国人力士がいたって良いと思うんだ

飽きまへん、な相撲になるに違いないんだ






盗撮されるくらいなら悩殺されたいんだ






次長課長にあやかって、胃腸快調でデビューしてみるんだ






揚げパンマンだったら、「揚げパンチ」は放送できないほどに強力なんだ






「ハム トラを喰う!」

これが野球の見出しでなければ、食物連鎖を根本から覆してしまうんだ






海でスキーウェアだなんて、チラリズムを極めたよね






さんざん言ってた親の仇がこの海亀なの?






おまえってさ。ゴミの多さだけは富士山越えたよな


# by iceday | 2006-10-20 23:02 | リハビリ | Trackback | Comments(15)
ボケオペラ
教授はマーライオンも食べちゃったらしい


「ごく普通の二人は、ごく普通に出会い、ごく普通に恋に落ち、ごく普通にカップルになりました。でも唯一つだけ普通でなかったのは・・・。」




ということで、恒例のボケトラバ選手権に出場していたわけですが、今から読み直すと、オチには多分に無理がありますね。
表記は平仮名が多いかもしれませんが、決して間違っていないわけで、
今思うととても恥ずかしいです。
でも優勝できたから良かったです。









 ささくれだった気分で、普段はひとりで入ることなんてできないバーの扉を押した。
カウンターには黒髪の女性がひとり。その向こうにはグラスを磨くバーテンダー。
「ここ空いてますか?」
 その女性の横が見たくて、そんなことを聞いてみる。
「ええ」
 彼女はそう答える。照明を落とした店内にあって、その唇は艶かしく赤い。
見るからに寡黙で、しかし伏せがちな目はあらゆる情報を読み取っているであろうバーテンダーに、僕はジントニックを頼む。
 しばし前方の虚空を見つめながら、今日のことやそれから明日のことを考える。
漠然としていて、なぜ今ここにいるのかすら不確かになる。
灰皿を引き寄せると、視界の端に女が映る。指先でカクテルグラスを弾いて、ささやき声のような音が耳をくすぐる。
「明日早いんですか?」






 ない。絶対ない。
そもそもメイドなんてどこの家庭にもいないんだから。
それと同じくらいない。

餃子の王将で「餃子まずい」って言っちゃうことよりなしだから。

大様のアイディアで「餃子おいしい」って言っちゃうことよりなしだから。

「市民プール」って言ったら「区民プールだよ」って言い返すことよりなしだから。






 そして恋に落ちるわけだけど、よくあるよね? 実は彼女って大金持ちのひとり娘でさ。
初めて自宅に招かれたらそりゃあもう豪邸で、池に鯉なんているわけよ。
生茶飲みながら池に落ちたりしてさ、彼女はびっくりしてタオルもって駆けつけてくる。
そしたら彼女も落ちちゃった。一緒に笑ってちょうど夕陽って設定ね。






ないから。どこまでお茶目なコメディ野郎なんだよ。
生茶もって落ちたんじゃさ、濃い持って故意に鯉の池に落ちちゃうんだよ?
さらに恋も生れちゃう。
どんだけ欲張りなんだよ。

成人式の着付けついでに救心飲んじゃうくらい欲張り。
着慣れない着物でも階段で動悸しない。

 とにかくさ。出会いってのはそんなドラマチックじゃないわけ。
どちらかというとあれだよ。なんていうかな、駅で言うと田町。すっげー地味なわけ。
五年ぶりの再会で行った場所が古本屋みたいな感じでさ、妙に地味なの。

一郎の次に次郎って名前付けちゃうくらい地味なの。
でもって三男に三郎って付けちゃうんだから昭和は怖いよね。
付けられた方の気持ち考えたことある? ねえ。三番目の三郎の気持ち。わかる?
これってサード守るのとは違うぞー。同じように単純だけど、そんな花形じゃないぞー。
いわゆる商店街と言えば「○○銀座」みたいな感じ?

 どんだけ銀座なんだよ、って思うじゃない。
三越なくてもすべてが銀座なわけで。
どうでもいいからザンギ食べちゃったりする真夏のこいのぼりなんだよね。
ザンギってなんだか悔いがありそうな名前じゃん? 普通に鳥から揚げかよって文句言っちゃうけど。

ついでに着物に黒帯巻いちゃうくらい欲張り。
何段で階段何段昇るんだよって、もう迷宮入りみたいな話になっちゃう。
三郎みたいに単純じゃなくなっちゃう。
三郎の立場考えて? 三脚だってナンバースリーなわけじゃないんだよ?
三郎は三脚以下かよ! 






 で、「ごく普通にカップルになりました」だってさ。これが難しいよね。
きっとさ、シングルとダブルでどちらが得かなんて喧嘩になるわけよ。
は? 違う違う。
テニスならまだいいよ。トイレットペーパーだよ。トイレ。
ラリーしてるよりはハリーでトイレ行かなきゃならないわけよ。
サービスエースなんて狙ってる場合じゃないわけ。
サービスエリア探してんだよ!


ってごめん怒っちゃった。まだ気持ちがささくれだっちゃって。
それにしても普通のカップルってのがなかなか波乱があるわけでね。


もうさ、初恋の幼なじみに十年ぶりに銀座のプランタンで再会して「次郎くん……」てお兄ちゃんの名前読んで感動されちゃうくらい波乱なの。

びっくりまんチョコくらい貼らんなの。

もったいないもん。


一反木綿の遺体が豆腐屋で発見されるくらい波乱なの。
どんだけ悲劇の妖怪なんだよって思っちゃうじゃん?
それ言ったらさ、垢舐めがお祭りのカレー舐めちゃって毒殺されるくらい波乱なの。
結局垢舐めっていい奴だったのか迷惑だったのかわからないまま伝説が終わっちゃうわけ。
すげー波乱。
ミッキーの姿をしたテロリストが暴れるくらい波乱。
ジーンズ洗ったらベーコンになっちゃうくらい波乱。



ならないから。






で、なんの話だっけ?
ああそうそう、トラバでぼけましょうに参加していたんだった。
でもって「唯一つだけ普通でなかったのは・・・」なんだけど……。






そうここまで読んでくれたあなたには分かるはず。

お題をよーく読んで欲しい。



「唯一つだけ普通でなかったのは・・・」






「唯一」 「つだけ」 ???






そう。唯一普通でなかったのは、このお題だったのです!(エネルギー切れ)


# by iceday | 2006-10-20 22:52 | リハビリ | Trackback | Comments(4)
烏龍茶は役満じゃないんだって!



パンの耳はさぞよく聞こえるんでしょうねえ



# by iceday | 2006-10-19 20:58 | リハビリ | Trackback | Comments(22)
駆け込み乗車は怒られるが駆け込み需要は歓迎されるんだ

久しぶりに更新しなければならなくなりました。
昨日の夜に電波を受信して、ユーラシア方面から指令を受けたのです。

ディープインパクトに騎乗してから数日が経ちました。
敗戦のショックからは立ち直ったので、励ましメールをくれた皆様、もう心配しないでください。
そしてそろそろブログを再会しようと思ったり思わなかったりしています。


短期間ですが、他ブログをはじめたところ、一瞬でばれたので、さらに絶対ばれないブログをやってました。
一日一行という記事で、上司に怒られている間にその日の記事を考案できるという画期的なものでした。
やってみて思ったのですが、たった一行なのに、このブログよりも遥かにたくさんの人が来てくれました。

こんな近海がどうとかなんてやりがいがねー




近況


文学界新人賞2次選考で落選しました。

これにつきます。
今までで最悪の出来だったものを送ったら、なぜか一次は通っていました。
よくわかりません。
もう三十歳ですし、そろそろ就職先を探したいと考えています。
数億円の資産ではこころもとないですから。
落選作を読みたいと言う方は2000円の小為替を同封してお送りください。
クール宅急便で返送いたします。



ということで、しばらく場繋ぎのために別ブログ(即ばれたブログと一行ブログ)のネタを流用したいと考えています。


休止中に色々とお誘いいただいた皆様、というか数名のお方。
どうもありがとうございます。
もうちょっと減量して100キロを切ったら、ぜひお会いしたいと考えているこのごろです。



さあ、今日のネタいきます。










「体毛が氷の彫刻に入っちゃった」






ですよね。ひきますよね。でも今日から毎日記事再利用続けますのでよろしく。

# by iceday | 2006-10-19 20:45 | 近海マグロに焼きをいれる | Trackback | Comments(12)
闇夜の月は目印ではない。
ご無沙汰しております養子縁組が趣味のicedayです。ばかやろう。

4月に異動になりまして、なかなか大変な日々を過ごしておりまして、しかし残業は一切していません。

なにが大変なのかは本人にも不明です。

とあるデパートでは「ロハス」をやたら連呼していまして、毎朝「ロハスる?」とかいうくだらない駄洒落を目にします。
もうフォワードとして帰化でもするといいと思います。

そこで思い出すのは日本代表です。
サプライズはない、とピーコさんは言っていましたが、あんなピンクのジャケットは世間知らずよ!
な感じで驚きの久保選手落選でした。
松井選手も入るかなあなんて思っていましたが、手首の骨折で入らなかったみたいですね。
個人的には福西選手に期待しているのですが、あまりサッカーの話をしていると馬鹿が文句をつけてきそうなのでやめます。
たぶんジーコを先発させると良いんじゃないかと思いますよ。
ガリンシャとかポール・インスとか。

はいはい。


ということで、ここ二ヶ月、仕事の一環として本を読んでいました。
井坂さんの「陽気なギャングの日常と襲撃」をまず読みました。
ふんがーな感じですが、コンスタントに面白いのが井坂さんの良いところですね。
暇つぶしには最適でした。

重松清さんの「疾走」
これまたとても重く、30キロくらい持ち上げちゃったかなという気分でした。
ダイエットには最適です。
というか本当にずしりとくる作品でした。

垣根涼介さんにはまったのも4月以降の事件でして、
「午前三時のルースター」でまあやや肩入れをしつつ、「ワイルドソウル」で驚きの感動でした。
こういうのっていいなあーってカステラを食べながら読み返しています。

「月の扉」石持浅海さんもとてもたのしく読みました。
帯には「こんなに美しいミステリーがあったろうか」とあります。
よまずにはいられないです。
で、あったと思いますよ。

「都市伝説セピア」朱川湊人さんの作品については、なんだか久々に感銘しました。
これは文庫ですし、ぜひ読んで欲しいと思ったり思わなかったりです。
吉野家に飽きたならぜひ読んでください。

「レイクサイド」などの東野圭吾さんも立て続けに読みました。
東野さんは天才的に毎回面白いので、今更どうこう言うものでもないですね。
吉野家よりは東野さんを。これが今年のキャッチフレーズです。



ということで、ワールドカップに心のほとんどが奪われている状況ですが、
日本が一次リーグを突破できるかどうか、もう寝てもさてもこればかり考えています。
普通に考えると、今回は厳しいかなあと思うわけですが、オージービーフをもっと輸入すると勝てるかもしれません。
もうちょっと日本に優秀なディフェンス陣がいたらなあって思わなくもないですが、
とにかく本番は私も無断欠勤をして観戦するつもりです。
こっそりとブラジルに勝てることを祈りつつ、私の健康を祈りつつ、終わりたいと思います。



PS コメントをたくさんありがとうございます。
 返事を書けない状況ですが、なぜ書けないかというと、眠いからです。

 もし時間が有限でないならば、もはや人生になんら目標を見出すことはできない。

 近所のおばちゃんが言っていました。
# by iceday | 2006-05-18 22:53 | iceday | Trackback(1) | Comments(28)
生まれかわったら、僕は分度器になりたい


「ねえねえ。生まれ変わるとしたら何になりたい?」

「そうだなあ。やっぱ人間かなあ」

「またゴミ屑のような人生を繰り返したいの?」

「なんて罵倒だよ」

「小学校中学校高校。大学出てもイモにすらなれない愚鈍」

「というかなりたくない。お惣菜じゃんかよ」

「もう人間はこりごり。こりごりらよ」

「じゃあ何になりたいのさ」

「ハマチ」

「いきなり成長段階の途中かよ」

「あなたは? 人間以外なら」

「うーん。犬なんかいいかも。ほら可愛がられるしさ」

「南極で死ぬがいいわ」

「ずいぶん限定された生き方だな。それじゃやだよ」

「鳥なんてどう?」

「いいね。大空を自由に飛べるしね」

「ニワトリ」

「そっかそっか。飛べないんだ?」

「コーチンにする?」

「食用かよ。生まれたくもない」

「水炊きとなって死ぬがいいわ」

「なんでさきから不穏な宣告ばかりなんだよ」

「ペンギンになれば? 可愛いし」

「なんか生きていて楽しそうには見えないんだよなあ」

「なにもしなくたって皇帝よ?」

「まあ種類によってはね」

「生涯肯定されなかったあなたが皇帝。ぷふふふ」

「殴ろうか?」

「あー暴力はんたーい。このAV男! 消費者センターに訴えてやる」

「管轄が違うと思うしせめてDV男と呼んでくれ」

「腐ってたって言ってやる」

「だから鶏肉じゃないんだって」

「シロアリとかどう?」

「やだよ昆虫なんて。絶対につまらないもん」

「黒アリの中に生れればヒーローよ」

「そうかもしれないけどさ」

「で、雨上がりの水溜りで死ねばいいわ」

「あのさ。なにか怒ってる?」

「ならば人気者のカブトムシは?」

「うーん。蜜吸うだけの毎日じゃなあ」

「クワガタのメスに殺されるがいいわ」

「えー。両国に座布団が舞いそうな番狂わせじゃん」

「あー。大草原で走るあなたがみたい」

「そ、そうなの?」

「チーターに追われる必死なあなたを見たい」

「鹿かよ。やっぱり死ぬのかよ」

「生き物は生まれた瞬間に死に向かって生きるしかないのよ」

「哲学的に言われても困る」

「河童は?」

「架空の生き物きちゃった」

「川を流れる姿。見たいわー」

「まあ死なないだけいいけどさ」

「でもって滝つぼで死んでいくあなた。うっとりだわ」

「やっぱり死ぬのか」

「そういえばあなたって見てくれも河童そっくり」

「頭を見るな」

「ま、こんな不毛な議論はやめましょう」

「頭見ての結論がそれか・・・」



あとがき

 手ぶれしない機能があたりまえのデジタルカメラですが
 アル中専用の手ぶれしないペンも開発してください
# by iceday | 2006-03-24 23:17 | 笑いと忘却の書 | Trackback | Comments(26)
本読んだ。オレ。読んだ。


先日紹介した一番近い酒屋さんだが、もう一軒、駅からの帰り道に酒屋さんがある。
こちらは真っ当なお店で、賞味期限が切れまくっているということはない。
三日に一回は寄るのだが、このお店の特徴は必ずおまけをくれることである。

煙草を買うとライターをくれる。
ビールや炭酸水を買うと缶詰やお菓子をくれる。
焼酎を買うとグラスをくれたり、「試供品だから」とどう見ても試供品でないお酒を付けてくれる。

かなり嬉しい。

今日はいいちこの紙パックとビール二本、さらにサイダーを三本買ってみた。
今までで最高額の買い物である。
レジをにこやかに打つおばちゃん(まだ若い)の後ろで腕組みする店主(笑うとかわいい)。
3140円とレジに表示されるが、すかさずおばちゃんが振り返る。
妙に怖い顔した店主が首を振る。
すると「はい3100円です」といきなり端数切捨て。
しかしまだおっちゃんは首を振っている。
頑固なわりに添加物たっぷりなラーメン屋を出す調理人のようだ。
「さ、三千円ですねー」と奥様たまらず笑顔でディスカウント。

ここはバリ島か。

プリーズも言っていないのに無茶苦茶なディスカウントなわけです。
さらに店主はごそごそとグラス2個を取り出し、「これよかったら」と言う。
「最近グラス貰っても困るって人が多くてさ。やっぱ、嫌?」
と上目遣いで言うのだった。
「いやあの。いただきます」と答えるものの、正直確かにグラスはありあまっている。

先月もくれたじゃん。

おもむろにグラスと柿ピーを詰め込んでくれて、さすが最高額の買い物。
激務に疲れた私のハートを温かくしてくれたわけです。





朝、隣にいた女の人がコートの糸くずを取ってくれた。
世の中には親切な人がいるものである。




人間は生き、人間は堕ちる。このこと以外に人間を救う便利な近道はない。(坂口安吾)




と意味不明に好きな言葉を残して、最近読んだ本を書いてみることにしました。





● 「春、バーニーズで」 吉田修一 著

 驚くのは文字の大きさと薄さ。さすがにハードカバーなので買うのはお勧めできませんが、
個人的に村上春樹以上に天才と思う作家であることを再認識した次第です。
切なすぎる残酷さと生き生きと描かれる人間像には毎回目からうここです。


● 「沖で待つ」 
● 「イッツ・オンリー・トーク」 絲山 秋子 著

 イッツ・オンリー・トークはなんとなく昨今流行の女流文学というか、大道珠樹さんにも
似たどこか投げやりでほんわかしていて、性に無防備な主人公でしたが、その後の作品は
系統が変わってきたように感じます。
 毎回郷愁的な文章がすっとこころに浸透してきますが、芥川賞となった「沖で待つ」は
彼女の作品の中にあっては特別素晴らしいという感じでもなかったように思います。
というよりすべて素晴らしいのですが、「海の仙人」で受賞していてしかるべきだったようにも感じます。
 まあどれも素敵なのでどうでもいいですが。


● 「笑う招き猫」 山本幸久 著

 えー。という感じです。すばる小説新人賞受賞作です。
漫才師が主人公のお話ですが、笑えません。うー。どうなのでしょう。
私にはこの作品の良さがどこにあるのか分かりませんでした。
前向きで希望はあふれています。それを痛快といえなくもないですが、エンターテイメント
的なおもしろさはほぼ皆無かと感じました。


● 「君の名残を」 浅倉卓弥 著

 「四日間の奇跡」で有名な作者ですね。「四日間の奇跡」はありふれたもう腐るほど
繰り返されたテーマながら、それなりにおもしろく読めた作品です。
なんというか、文章がとても丁寧なのに起伏がいまいちなために泣けもしませんが、でもすすすっと読めるのが好感の持てる点です。
この作品もありがちなタイムトリップものですが、歴史に疎い私にはとっても楽しく読めました。
上下巻ですが、夢中になって読みました。主人公のふたりの結びつきがもっと現世であったら、たぶん泣きました。


● 「星々の舟」 村山由佳 著

 章ごとに主人公の変わる連作短編集です。最近この形式を立て続けに読んだ気がします。
 「パレード」吉田修一 とついつい比較してしまいますが、この作品も本当にぐぐっときました。
 最終章はちょっと流れが変わってしまって、あとがきを読むと最終章こそ作者の書きたかった
ことらしいのですが、うーむ、と残り少ない髪の毛をむしってしまいました。


● 「東京タワー」 江國 香織 著

 こってこての恋愛ものなのですが、おもしろかったです。そっかそっかという感じで、
若いって美しいわね。奥さん。とそれだけ思いました。
ワイドショー気分で暇な休日に読むのにうってつけです。
どちらかというと「痛い」。心に突き刺さるような作品でした。


● 「まどろむ夜のUFO」 角田光代 著

 相変わらずずば抜けておもしろい角田さんです。表題作は特に、読後しばらく余韻が残ります。江國さんはエンターテイメント系の作家ですよ。と言われれば納得なのですが、
角田さんの位置づけってホント微妙だなあと毎回思います。
この作品集も絶品でした。


● 「神様からひと言」 萩原浩 著

 ユーモアあふれる文章、ということですが、漫画的になり過ぎない程度に抑えられていて
納得な表現でした。
 内容は完全にサラリーマン小説なのですが、本を持つ手についつい力がこもってしまいます。
心から楽しめるエンターテイメント小説だなあとつくづく思います。
この作家の作風は毎回変わるので、多才なんだなあと感じます。多妻だと羨ましいですが。


● 「パークライフ」 吉田修一 著

 なぜかまた読んでしまいました。もうこの人天才じゃなかろうか。
もっともっと取り上げても良いと勝手に思っています。
村上さんの時代は終わり、これからは吉田さんでいいじゃないか。
なんて思ったとか思わなかったとか。


ということで、最近読んだ中では絲山 秋子さんがやはりぴかいちでしたが、
前に読んだ「海の仙人」を改めて読み直したくなったというのが今の心境です。

年度末、お体に気をつけてください。
もちろん心はこもっていませんが。


# by iceday | 2006-03-23 21:18 | iceday | Trackback(1) | Comments(16)
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